オーナー企業

オーナー企業の場合、もしかして下手に昇進するよりも平社員のままの方が良かったりするのかなと思うときがある。
偉くなっても形だけの取締役で実質的な裁量はほとんどなく、法的な意味での頭数に使われたり。
でもさらに下っ端の平社員にはこの地位の人間が上にいてくれないと困ることがある。

オーナー企業のいいところは良くも悪くも社長の個人裁量で物事が決まるところだと思う。
上場しておらず株もほとんどオーナー社長が持っているようなところは特にその傾向が強いので、
景気がいい時は大企業にないような計らいをしてくれることもあったり。
私自信結婚することになったとき会長がなにも言わずに札束をくれて驚いた。
経理的にどういう処理なのか個人のお金なのかもよくわからなかったが、上場しているような企業では流石にこんなことはないと思う。
上場企業は株主のために活動しているようなものだから、社長と言えども雇われの場合は色々と窮屈そうに見えることもある。
オーナー企業の社長はやりたい放題。まぁ、もともと自分で好きなように仕事をしたくって起業したのだろうからそこは納得できる。
そんなオーナー企業で偉くなったらどうなるか。まず代表取締役にはならないだろうから、取締役程度にはなれても実質的な裁量は言わずもがな。
それでも取締役までになれば給料はそれなりにもらえるので良しとしよう。その下くらいの中途半端な役職がついたくらいだと残業代も出ないので勘弁願いたい。
社長は万能ではなく実務をこなす有能な取り巻きが必要な職業だが、その取り巻きは経営方針を噛み砕いて、
日々の業務に落とし込まなければならない。それができない社員はオーナー企業においては平社員のままが幸せなのかもしれない。

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