自然と生態系

仕事柄、環境やエネルギー方面も多少関係しているので効率の良い空調方式や環境負荷を検討する場面も多いが、
企業活動において本気でそれを考えて取り組んでいるところは残念ながらほとんどないと言っていいと思う。

大学で学んだのが環境共生の分野だった。当時は環境と共生するということに対して学問として確立した学科が新鮮なものだったため選んで受験した。
環境と名の付くものを広く網羅し衣食住のすべての分野で学んでいた。生態系から人間活動にいたるまで広義の意味での環境だった。
これはその後の日本の大学の展開を見ればわかるが、一つのことだけ専門的に研究を進めても、
実際は複雑に色んな事象が絡んで起きる結果に対しては無力だということに気付きだした。
大学はその後、学部や網羅する分野数を増やし専門化から総合化への色合いを全面にだしてくるところが増えた。
そんな流れのなかで環境との共生を模索していたのだが世の中の矛盾と自分なりの結論に至った。
それは人間活動自体が熱力学第二の法則であって、その活動をやめない限り環境への負荷はなくならないということ。
経済活動と表裏一体の環境共生を成就するには人間が活動をやめなければならないのだが、実現の可否など考えるまでもない。
そのとき思ったのはそれらを凌駕するとんでもない技術を開発するか、諦めるかの二択だった。
そして社会にでて実務に携わるようになった今、とんでもない技術を開発すべく学生のままを地でいっている私。
綺麗ごとになってしまうかもしれないけど家族と自然の中で良い時間が過ごせるくらいの役には立ちたいところです。

生態系と小笠原諸島

いつか行けるものなら小笠原諸島に行ってみたい。
日本のガラパゴスとの呼び声高き神秘の島。
たくさんの生き物に出会えること請け合いだ。

東京なのだから、行こうと思って行けないことは決してないのである。
けれども酔いやすい性質にはちょっとした勇気が必要なのだ。
それにしても、一時小笠原がテレビで頻繁に取り上げられていたが、あれは何故だったか。
何か発見されたのであろうか。
テレビというのは、とかくブームに敏感だから、そういうことにうとい私はすぐに乗り遅れてしまう。
結局その全体像がつかめないままブームが終わっていたりする。
そして結局少し遅れて感動したり、マイブームになったりするのだけれど、小笠原に関しては昔から行ってみたかった。
ちなみに、奄美にも行ってみたいと思っている。
そういう島には、独自の生態系が育まれていて、その土地だけの固有種というのも珍しくはない。
フェリーをおりてすぐ入念な消毒を行うところからも、いかに生態系を大切に守っているかがわかる。
確かに、外来種を持ち込むということは、歴史を塗り替えるほどの大惨事である。
現地には沢山の生き物がいるが、どうやら一番多いのは昆虫などらしい。
私はその方面には一向詳しくないので、万一新種を発見したとて、きっと気づかないで帰ることになるだろうとは思う。
けれどもそれでもよいのだ。
多種多様な生き物と、人間とが共存している環境と言うのはきっと素晴らしいものに違いない。
その生き様をみれば、きっと地元に帰ったときにも新しい自然との付き合い方が出来る。
と思っている。
まあ正直に言ってしまえば、ただ単にたくさん珍しい生き物を見てみたいのである。

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