ペットと人間の愛情と絆の深さ
実家のペットは家族の一員です。
もう実家では犬を飼い始めて10年以上になるのですが、私が久しぶりに実家に帰ると犬が我が物顔で私を迎え入れてくれます。
もちろん、犬からしてみたら、私はたまに帰ってくる新参者。
犬は自分の方が格付けでは上だと思っているに違いありません。
そして、実家ではご飯の時に人間が先にご飯を食べ、それが終わると犬という順番です。
父や母が先に食事をしても絶対に吠えないのですが、私や子どもたちが先に食べるともうぎゃんぎゃん吠えてくるのです。
それは犬社会で私たちが下に見られていると言うことがよくわかります。
でも、遊んでほしいのでボールやおもちゃを投げると嬉しそうにとりに行きます。
その時ばかりは「ご主人さま~」と可愛いそぶりで言ってくれているかのように感じます。
そして、日中いっぱい遊んで、お散歩をしたとしても、ご飯の時間だけは絶対に吠えてきます。
いつになったら私たちを認めてくれるのだろう…と思うのですが、きっとそれは一緒に住んでいない限りは無理なのかもしれません。
ペットって、やはり世話が焼ける方が可愛いのです。
母は特に可愛がっているのですが、母にだけ犬も態度を変えます。
自分を一番に可愛がってくれる人が誰なのかしっかり認識しているのです。
そして、母もそんな犬が自分だけを求めてくれるという姿を見て、さらに可愛がるのです。
その両者には求め、求められるという関係が成り立っていて、すごく強い絆があります。
母が孫を抱っこした瞬間、その犬は焼きもちを妬いて吠えるのですが、そんな姿も可愛いそうです。
「私にだけ素の自分を出してくれる犬」を可愛がり、「自分をとても世話してくれる人間」に親しみを持つ、そんな関係はきっと長い年月を一緒に過ごしたからこそ作られたものなのです。