自分との対話
趣味の種類と時間の過ごし方は各々ですが、私の趣味は独りでこなすものばかりだということに最近気付きました。
極寒の早朝にゴルフに行く人の気がしれないと言ってるそばから釣竿のセッティング。重ね着7枚に専用の手袋で準備万端でございます。
寒空の中ハァハァ言いながらもっと寒いところに行くその心はまるで荒行に臨む修験者。
狂の上に呆が付くほどの釣り好きと思われてもいたしかたない不思議な行動です。
本人は好きなことをするのだからそんな気はサラサラないんですけども。
そう思えてこそ趣味なんだなと妙に自分で納得してみたり。
多分実際には荒行というよりも待ち受けているのはドM向けの苦行フルコースなんですが。
独りで釣りに打ち込んでいる時間、確かに釣りをしているんだけど頭の中ではエンドレスの独り言。
慣れてくると無意識レベルで手を動かしていられるので頭は空っぽにできる。
これは自然気象が厳しければ厳しいほど。この時何を考えているかというと悲しいかなほとんどが仕事のこと。ホント悲しいかな。
あれはこうしようとか、こうしたらもっと上手くできるのではないか、とか。
何かに取り組んだときに次はもっと上手くできるという改善の積み重ねの連続が仕事だと思う。
そうやって何度も今の自分を見つめ直して考えをブラッシュアップしていく。
趣味の時間は自分にとってのそれなのでしょう。
筋トレで言うところの超回復の時間とでも例えようか。いや、トランス状態と言おう。
そして頭の中がほどよくほぐれてきたところで次はだんだん仕事がしたくなってくる。
不思議なものだ。こうやって自分が趣味にうつつをぬかしている間に他のライバルたちは成長しているかと思うと居ても立ってもいられない。
これから訪れる更なる社会の荒波におぼれてしまわないようにせねば。
と、脳内で独り言がエスカレートしたところで魚にも逃げられて本日は無事納竿でございます。