思いでのオルゴール

日本で精密機械工業が盛んな場所といえば、長野県諏訪市と諏訪湖周辺だろう。
ここは東洋のスイスと言われ、時計で有名なあのメーカーもここに本社がある。
時計だけではなく、オルゴールも有名だ。

私の地元はこの東洋のスイス地帯なのだけれど、小さい頃からオルゴールは身近にあった。
ネジ回し式のもの、手回し式のもの、それに今ではすっかり見なくなった蓋を開けるとバレリーナが踊るもの。
今は磁石でバレリーナが踊ると言うのが分かるけど、当時は不思議で仕方がなかった。
音に反応するのかと思い、他のオルゴールに乗せてみたりもした。
時計の時報がオルゴールのものや、音楽と一緒に首がゆっくりと動くぬいぐるみオルゴールなどいろいろなオルゴールがあた。
バレリーナの踊るオルゴールの他にもお気に入りのオルゴールがあった。
手回し式のオルゴールで、シリンダーについたピンがオルゴールの歯を弾いて音がでるタイプのシリンダーオルゴール。
早く回せば早く鳴り、ゆっくり回せばゆっくり鳴る。
一つ一つのピンが歯を弾く様子が面白くて回しながら眺めていた。
歯とピンがかけて鳴らなくなるからと、逆回しは禁止されていたものの、好奇心には勝てず逆回しにして見事にピンがかけてしまったものもある。
そして一番のお気に入りは電話の保留音の変わりに鳴らすオルゴール。
当時はまた黒電話で保留機能がなかった。
そのオルゴールは電話のフックのような形をしていて、受話器を置くとオルゴールが鳴る仕組みだった。
壊れて捨ててしまったが、修理をして残しておけばよかったなと思う。

オルゴールをならした時は歌っていました

シーズー犬を飼っていました。
無駄吠えのしない子で、ほとんど吠えることもなくお利口さんでしたが、歌が好きみたいで、オルゴールをならした時だけは、歌っていました。
言っていることを理解してくれるので、我が子のようでした。
愛犬の健康を考えて体に良いドッグフードを食べさせていましたが、お客様がいらして下さった際、スィートポテトを頂き、箱のままテーブルに置きお見送りした所、家に戻ったら愛犬の顔にスィートポテトが一杯ついていました。
私の顔を見るなり逃げだして隠れていましたが、可愛くて笑ってしまいました。
それからは、健康を考えてドッグフードだけをあげるよりも、おやつも吟味して与えていました。
車に乗ることが大好きな子でしたから、よくドライブに連れて行きました。
座り方が人間のように後部座席で座っているのを見て驚きました。
後ろ足を座席に、前足片方で運転席ドアにつかまっているかのように乗っている姿が可愛くて仕方ありませんでした。
散歩に連れて行くと必ず、家の近くになるとまだ遊びたいと、帰らないアピールしました。
ペットショップなど、愛犬の入れるお店には連れて行き、愛犬の気に入ったように思うものを買って、家に帰り、愛犬の前で広げるとおどけて喜んでいました。
やっぱり犬は可愛いです。

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